テレワークの機会が増えてくると、大きなモニタが欲しくなってきますが、机の上にPCモニタをおいてしまうと、ただでさえ小さな机を更に圧迫してしまいます。壁面に直接取り付けるタイプのVESAマウンタを利用して取り付ければ奥行を抑えられますが、それでも「マウンタの奥行」＋「PCモニタの厚み」が限界(当然ですが)。その点モバイルディスプレイは薄くて軽いので、VESAマウンタの様な金具がなくても壁に簡単に設置でき、壁からの出っ張りもかなり抑えることができますが、大型のものでも17インチ程度のサイズですので、老眼が進む筆者にとっては小さくて見辛いという別の悩みが出てきてしまいます。。
モバイルディスプレイ設置例
【百均】壁掛けモバイルモニターとMacBookスタンド！ | モバイルナインジェーピーネット
そんな時に、「ユニバーサルLCDコントローラ」なるパーツを活用し、ノートパソコンやフォトフレームの液晶パネルをPCモニタ等に再利用するという記事に出会いました。
「LCDコントローラ」を使ってノートパソコンの液晶パネルを再利用
【やじうまミニレビュー】ノートPCの液晶をディスプレイとして活用できるボード - PC Watch
壊れたノートPCをモバイルモニターとして再利用してみよう | そういうことか建築基準法
「LCDコントローラ」を使ってフォトフレームの液晶パネルを再利用
ASCII.jp：7インチWUXGA液晶をキットと100円ショップのフォトフレームで自作してみた
以前から、(液晶)テレビやPCモニタに意外と厚みがあることに疑問を感じていたのですが、少し調べてみたところPCモニタの構造はざっくりこんな感じになっている様です。LCDパネル自体はせっかく薄いのに、コントローラや電源基盤がその後ろに配置されているので、厚みが出てしまっている様に見えます。
そこで、「ユニバーサルLCDコントローラ」を活用しつつコントローラや電源周りをLCDパネルの上下や左右に配置して、LCDパネルを壁ギリギリに設置してやろうと企てました。
今回使用したLCDパネルは「LM215WF1」です。オークションで1200円(送料別)で購入しました。2010年製のディスプレイ一体型VAIOから取り外したものの様ですが、目立つ傷もなく当たりでした(光沢ありですが)。
このLCDパネルを壁に取り付けるため、ホームセンターでアルミのアングルを調達しました(1m約400円x2本)。100均の鉄ノコで一生懸命カットした後、電動ドリルを使って一面にLCDパネル取付用、もう一面に壁に設置するためのネジ穴をあけています。LCDパネル取付用のネジ穴は型紙を作って位置決めしました。
LCDパネル-LCDコントローラ間に接続するLVDSケーブルの長さは限られているので、LVDSコネクタの位置に依ってLCDコントローラの配置場所を決めていくことになります。今回のLCDパネルはLVDSコネクタが上の方についているので、LCDコントローラの配置場所もパネル上部とすることにしましたが、バックライト(下)のケーブル長が足らなくなるので延長ケーブル(x2)を調達しました。因みに探し方が悪いのか国内のサイトでは見つけられずアリババから調達しました(CCFLインバーターケーブル)。
各パーツを↓この様な感じに配置しました。インバータはかなり熱くなるので設置に注意が必要です。心配なのでアルミの平板を横に這わせ、その上にインバータ(右)やLCDコントローラ(左)を設置してみました。
横から見るとこんな感じです。壁からの出っ張りを2cm程度に抑えることができました。
LCDパネルの金属フレーム部分はむき出しのままでも良かったのですが、簡易的なカーバーをしてみました。といっても、上下部分はプラスチック素材のアングル(黒)、左右部分は木工用のエッジシール(黒)を貼っただけです。最後にLCDコントローラ部分を半透明の塩ビ板をカットしただけのカバーで蓋をして完成です。
この状態で10か月ほど、平日はほぼ毎日使っていますが、特にトラブルもなく使用できています。LCDパネル自体はさほど熱くならず、触れるレベルの様です。インバータ部分はやはり高温になるので、密閉せず空気が通る様にしたり等の注意が必要です。
LCDコントローラについては別の機会に少し纏めてみたいと考えております。
何かのヒントになれば幸いです...
