何かのヒントに...

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もうそっとしてあげた方がいいx86タブレット(Chuwi Hi8)にLubuntuを入れて、もう暫く頑張って貰う

当時Nexus7の後継を探していた際に、つい手を出してしまった2015年発売のChuwi Hi8。

筆者の中ではAndroidWindowsのデュアルOSは画期的だと思ってしまったのですが、メモリの少ない(2GB)マシンでWindowsを動かすのはなかなキツく、Android側のアップデートサポートも一切なかったので、あまり活躍の場もなく眠っていました。。*1
最近になってGithubに本機向けのLinux用Touchscreenドライバがあることを知り、Lubuntuを入れて動かしてみましたので超簡易のインストールメモとして記録しました。いつもと毛色の違う記事でご迷惑お掛け致します。。

 


Lubuntu

Chuwi Hi8に搭載されている"Bay Trail"はこの辺りの時代の特殊CPUの一つで、64bitアーキテクチャなのに32bit UEFIというMicrosoftの都合で作られた代物の様です。このためUbuntuのインストールメディアの「/EFI/boot」ディレクトリにbootia32.efi(32bit版grubブートローダ)を探して来て入れてあげる必要があります。準備ができたらインストールメディアをライブ起動し、Lubuntuをインストールします。22.04を入れました。

 

WiFi

ATILLLLITAさんのリポジトリ等に置いてあるNVRAMファイル「brcmfmac43430a0-sdio.txt」を「/lib/firmware/brcm」にコピーします(再起動が必要です)。

 

Bluetooth

Microsoft Update CatalogからBroadcomWindowsドライバ(cabファイル)をとって来て「BCM4343A0_xxx.xxx.xxx.xxxx.xxxx.hcd」を取り出し、「BCM4343A0.hcd」にリネームして同じく「/lib/firmware/brcm」にコピーします(再起動が必要です)。こちらを参考にしましたが、ここに辿り着くまでにどれだけ時間が。。。最新の「バージョン: 12.0.1.950」のものを使いましたが、Hi8のロットに依ってはこれ以降のバージョン?でないと駄目とか。。

 

TouchScreen

ATILLLLITAさんのリポジトリ(CHWAINXI)をクローンし、README.mdの手順に従ってfirmwareファイルのコピー、Kernel moduleのインストール、キャリブレーションまで実施します。

 

ScreenRotator

ATILLLLITAさんのリポジトリ(ScreenRotator)をクローンし、README.mdの手順に従ってビルド、インストールまで実施します(再起動が必要です)。

 

Virtual Keyboard

タッチスクリーンが使えるようになったので、仮想キーボード"onboard"をインストールしてタッチスクリーンで文字入力できる様にしました。但し、スキルが足りずログイン画面で仮想キーボードを使える様にできなかったので、仕方なく自動ログインすることにしました。。セキュリティの問題がありますが、家から持ち出すこともないし。。

 

不具合対策

こちらに記載されている「Intel Bay Trail CPU C-states issue」対策と、この辺りに記載されているサウンド系の問題対策を実施してみました。

/etc/default/grub.d/intel-bay-trail-cstate-issue.cfg
GRUB_CMDLINE_LINUX="$GRUB_CMDLINE_LINUX intel_idle.max_cstate=1"
$ sudo update-grub

/etc/modprobe.d/alsa-base.conf
options snd-intel-dspcfg dsp_driver=3
options snd_sof sof_debug=1

これをやったら音楽や動画を再生中に音が止まってしまう問題が治まった感じがします。これら全部必要かは??です。

 

UIチューニング

タスクバーのアイコンサイズを大きくしたり、スタートメニューのフォントを大きくしたりと、指でタッチ操作できる様にUIを調整してみましたが、元々マウス前提のUIですのでチューニングにも限界がある様です。ミスタッチ続出です。。

PhoshとかMobianとかも動かしてみたいです。

 

Web Browser

カスタマイズ性の高いVivaldiを使うことにしました。ChromiumベースなのでChrome拡張も利用できます。「ユーザーインターフェースの拡大」を調整すると戻る・進む等のボタンも大きくでき、タッチ操作がし易くなるかなと。Windows版やMac版、Android版もあるそうです。

 

 


これほど旧式のマシンで最新のブラウザが動くというだけでも使い道はぐっと広がります。っと言いながら、実は未だ使い道は見つかっておりません。。最新?の64bit OSが動いて満足。軽量のLinuxとはいえ非力なCPUですので、Windowsほど重たくないもののサクサク動くという感じでは全然ないです。。*2

 

 


おまけ

*1:普通のWindows(RT版でない)が動いているんだから、Androidx86版にきまっていますが、当時は何も考えずに買ってしまいました。。

*2:ChromeOS FlexWiFiが何とか繋がるところまで動きましたが、Touchscreenはどうにもならず...